俺はもしかしたら着物が好きなのかもしれないね。

犬神家の一族を観ました。

情念とか悪意とかを、丁寧にじっとりと、客にまとわりつくように描かれていた作品でした。その情念やらを完璧に体言していた出演者。面白かったです。特に犬神3姉妹と佐清尾上菊之助が凄い存在感。松嶋菜々子はちょっと薄め。あとデカめ。

ただ、犬神家の一族っていうのはこういう撮り方、演出の方法でしか撮れないものなのかな、とも思った。全編的に懐古主義というか、いかにも昔の映画っていうような手法が取られていたような気がして、もしかしたら前の映画も同じような感じなのかもな、と。演出も含めて。

でも、今の技術ならもっと写実的な作品に出来るんでしょうけど、そうしなかった訳っていうのも何となく分かるわけで。それが良い悪いの問題ってのは個人の好みに委ねられる物なんだと思います。自分は違和感を覚えた方でした。多分自分くらいの高校、中学生くらいには違和感強いかも知れない。それは昔と今の違いとも言える。

まーでも内容は申し分無いので、若い人々は安心して観に行ったら良いんじゃないかな。うん。

あと深田恭子の女中が最初に出てきた時の白いシャツ姿が妙にエロかった。というか女優陣の色っぽさと艶っぽさが凄い。松坂慶子とか。松嶋菜々子も凄かった。うん。やましくない。俺やましくない。