小林賢太郎プロデュース公演#4「LENS」

小林賢太郎プロデュース公演 「LENS」 [DVD]

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さあさあやってまいりましたよ。小林賢太郎を敬い、畏れ、妬み、悔しがる時間が。・・・と言いたいところなんだけども、正直今回のはそうでもなかったなぁ。なんなんだろ。まず人数的な問題で違和感があるし、トリックも中途半端。もっと度肝抜かされるかと思ったのに。まぁもともとそういうコンセプトの元に作られて無かったってのもあるのかな。期待するベクトルが違ったと。そう考えても・・・すっきりしない。あ、スマートすぎるのか。大人し過ぎると言い換えても可。大森南朋が加わったことによって全体的な空気がスラっとスタイリッシュでモダーンになってましたな。大人の空気。それもまた味があっていいと思うんだけど、やっぱおとなしいよ。片桐仁の存在がどんだけデカかったかっつうのが分かった気がする。あのパーマネント爆弾が居ない上にモダンボーイが加入となっちゃえば、ねぇ?ハジけが足りない。流石にスマートすぎてもいかんと思ったのか久ヶ沢さんがいつもより素晴らしい仕上がりになってたけど、あの超自然派天使には勝てないんだね。
あとアドリブとかメタ的な演技(Sweet7の2幕に於ける久ヶ沢さんの演技に対する片桐さんとかの笑いとか。分かる?)がほとんど無くて、そこも消化不良。おまけの最終日が凄かったから更に際立っちゃって。
あとねぇ、これは言わせて欲しいのだけれども、身内ネタはちょっとどうかと思うのよ。「室岡」とかさ、「世界一早い」とかさ、分からない人にとっては全くな。PAPER RUNNERでもやってたんだけど、何か意味あるのかな。あくまで私情でございますがね。

とまあ色々書いてますが、決して面白くなかった訳じゃないんですよ。やっぱそこはね。腕ある人たちが居るわけだから。けども、今までのKKPとは一線を画く作品であって、俺がKKPに求めてたものとは微妙にベクトルがズレたものでしたよ。という総括。それでは。